CBR試験:エアコン取り外し・取り付け工事用語集

エアコン取り付け工事用語の解説

CBR試験は、道路設計などのアスファルト舗装を行なう前に行なわれる地盤試験の一つです。地盤が緩んでいると道路にヒビが入ったり、凸凹になりやすいことにも繋がり、しかも舗装路面を走行する自動車や飛行機などは重みに耐えられず崩れてしまう可能性もあります。

路床の強度測定

あらかじめこの試験を行なうことで路床土支持力比を算出することが可能となり、その地盤の強度を数値によって導き出すことが可能となります。この試験方法は、1928年にアメリカのカリフォルニア州で道路や空港滑走路などを舗装する上で確立された方法です。

荷重装置を用いて標準寸法である直径5cmの貫入ピストンを土の中に毎分1mm貫入させていきます。そして、2.5mmと5.0mmの時点の荷重を読み取り測定を行ないます。必要な荷重強さの測定を行ないますが、2.0mmと5.0mmのどちらか大きい方がその土の強さとなります。

試験はより正確さを導き出すために幾つかのポイントで行い、その平均値を算出したりすればより精度も上昇します。

お役立ち情報

室外機周辺の地面の検証

道路などのアスファルト設計などに主に使われる地盤の強度を測る試験がCBR試験ですが、これを実際にエアコンの室外機設置工事でも用いられることが可能です。その理由としては、エアコンは室内機と室外機の二つの機器に分かれますが、室外機はコンプレッサーによる振動が起こるからです。

このコンプレッサーは、配管の中を通る冷媒を圧縮させますが、その圧縮する上ではシリンダーの起動が盛んとなるため、それに伴って振動で地盤を揺るがす可能性もあるからです。特に家庭用のエアコンの室外機なら影響は少ないですが、店舗やビルなどの業務用のエアコンにおいては、その振動も激しくなる特徴があります。

そのため、業務用エアコンの場合は室外機をアスファルトなどで固めて固定する工事が必須となります。CBR試験によって、その室外機の設置工事をする箇所の土地の強度を測定することが出来ます。
もちろん、地盤の強度があればそれだけ安心して室外機をアスファルトで固定することも出来るので、業務用エアコン設計などのシーンでCBR試験が使われることもあります。

室外機の取り外し・撤去

室外機は移設前にしっかりとした養生、搬出に使用する経路の確保などを行います。主に足を固定しているボルトなどをスパナやドライバーで外し、室外機内に貯まっているかもしれない雨水などに注意をしながら搬出作業を行います。

室外機の設置場所の条件として、かかる重量を十分に支えることができ、また振動や騒音を抑えることができる場所を選ぶ必要があることから、施工業者の中にはきちんとCBR試験まで行ってくれるケースもあるでしょう。