電気設備に関する技術基準を定める省令:エアコン取り外し・取り付け工事用語集

エアコン取り付け工事用語の解説

電気は身近なものでありながら危険なものでもあります。当然ながら感電などをすれば死の危険もあるのです。しかし電気がなくては生活ができません。だからこそしっかりとした法律が必要なのです。だから電気工事に対する法律には様々なものが存在します。

そして電気工事は実技試験も行う、二段階の資格です。安全な電気工事を行うためにきっちりとした資格が存在するのです。その電気工事士が勉強する中に電気設備に関する技術基準を定める省令という省令があります。用語としても知っておくことは良いでしょう。

第三節 保安原則
第一款 感電、火災等の防止

(電気設備における感電、火災等の防止)
第四条  電気設備は、感電、火災その他人体に危害を及ぼし、又は物件に損傷を与えるおそれがないように施設しなければならない。

(電路の絶縁)
第五条  電路は、大地から絶縁しなければならない。ただし、構造上やむを得ない場合であって通常予見される使用形態を考慮し危険のおそれがない場合、又は混触による高電圧の侵入等の異常が発生した際の危険を回避するための接地その他の保安上必要な措置を講ずる場合は、この限りでない。

2  前項の場合にあっては、その絶縁性能は、第二十二条及び第五十八条の規定を除き、事故時に想定される異常電圧を考慮し、絶縁破壊による危険のおそれがないものでなければならない。
3  変成器内の巻線と当該変成器内の他の巻線との間の絶縁性能は、事故時に想定される異常電圧を考慮し、絶縁破壊による危険のおそれがないものでなければならない。

(電線等の断線の防止)
第六条  電線、支線、架空地線、弱電流電線等(弱電流電線及び光ファイバケーブルをいう。以下同じ。)その他の電気設備の保安のために施設する線は、通常の使用状態において断線のおそれがないように施設しなければならない。

(電線の接続)
第七条  電線を接続する場合は、接続部分において電線の電気抵抗を増加させないように接続するほか、絶縁性能の低下(裸電線を除く。)及び通常の使用状態において断線のおそれがないようにしなければならない。

(電気機械器具の熱的強度)
第八条  電路に施設する電気機械器具は、通常の使用状態においてその電気機械器具に発生する熱に耐えるものでなければならない。

(高圧又は特別高圧の電気機械器具の危険の防止)
第九条  高圧又は特別高圧の電気機械器具は、取扱者以外の者が容易に触れるおそれがないように施設しなければならない。ただし、接触による危険のおそれがない場合は、この限りでない。

2  高圧又は特別高圧の開閉器、遮断器、避雷器その他これらに類する器具であって、動作時にアークを生ずるものは、火災のおそれがないよう、木製の壁又は天井その他の可燃性の物から離して施設しなければならない。ただし、耐火性の物で両者の間を隔離した場合は、この限りでない。

(電気設備の接地)
第十条  電気設備の必要な箇所には、異常時の電位上昇、高電圧の侵入等による感電、火災その他人体に危害を及ぼし、又は物件への損傷を与えるおそれがないよう、接地その他の適切な措置を講じなければならない。ただし、電路に係る部分にあっては、第五条第一項の規定に定めるところによりこれを行わなければならない。

(電気設備の接地の方法)
第十一条  電気設備に接地を施す場合は、電流が安全かつ確実に大地に通ずることができるようにしなければならない。

引用元:電気設備に関する技術基準を定める省令 – 電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ

電気設備の技術基準の解釈

この省令では名前の通りですが、電気工事士が守るべき基準があります。有資格者である電気工事士はこの法律に則って作業を行う必要があるのです。またこの省令は基本のことは記載されていますがもっと詳しいことはありません。
そのため似たようなものとして、電気技術の解釈についてというものや内線規程と呼ばれるものが存在しているのです。そのため電気工事士試験は電気技術の解釈についてからも出題しています。

この電気設備の技術基準の解釈(以下「解釈」という。)は、当該設備に関する技術基準を定める省令に定める技術的要件を満たすものと認められる技術的内容をできるだけ具体的に示したものである。
なお、当該省令に定める技術的要件を満たすものと認められる技術的内容はこの解釈に限定されるものではなく、当該省令に照らして十分な保安水準の確保が達成できる技術的根拠があれば、当該省令に適合するものと判断するものである。
この解釈において、性能を規定しているものと規格を規定しているものとを併記して記載しているものは、いずれかの要件を満たすことにより、当該省令を満足することを示したものである。

引用元:電気設備の技術基準の解釈 – 経済産業省

お役立ち情報

とっても便利なエアコンですが、特に夏のことを考えると家づくりに欠かせないことは当たり前のことではないでしょうか、しかし良い生活を送るためにもエアコンを含めた電気工事について知っておくことはとても大切なのです。
当然ながら難しい用語もありますが、基本は身近な電気ですので理解に苦しむものではありません。少しでも電気についての知識を広めておくことは電気を安心安全に使う手助けになるといえるでしょう。

高電圧のエアコンの取り付け

電気設備に関する技術基準を定める省令は一般的な家庭にも用いられている省令です。この省令のわかりやすく知っておくと役に立つことに電圧についての記載があります。
実は高圧と低圧との電圧の境界は交流と直流で異なります。交流の場合は600V直流の場合750Vが境になっているのです。家庭用の電圧は100Vが多いのですが、エアコンには200V電圧を使用するタイプがあります。
したがって自分の家の電源が適していないのに200V電源のエアコンを取り付ける場合は、別途の工事を行って200Vのコンセントへの移行を行う必要が生じてしまいます。どの場所にどのようなエアコンを取り付けるのかは、設置前によく考えておくと良いでしょう。