ブリードイン方式:エアコン取り外し・取り付け工事用語集

エアコン取り付け工事用語の解説

ブリードイン方式は、空調設備用語のひとつです。建物空調の種類のひとつとして、室内に空気を送り込むことで、室内の湿気や熱を排出する方法です。

ブリードイン方式では、空調の設備が付いている場所に熱媒の一部を混合弁などを利用して送り込み、そこで熱媒と混合させて部屋の中などに供給します。
建物単独で行うのではなく一定の地域において建物の空調に必要な熱媒を送り込むための方式です。

空調への活用のメリットとデメリット

メリットとしては、一括して集中管理をするため費用が割安であり、また電気の消費量を抑えられるという点、また大きな建物になると空調のための施設も大きくとる必要がありますが、この方式では外部から空調に必要な熱媒を得ているので、そのぶんのスペースを有効に活用できるという点があげられます。

一方でデメリットとしては地域ごとに供給されるため、供給される地域が限定されることがあげられ、また建築時にはそれらに考慮した作りにする必要があります。

お役立ち情報

ブリードイン方式と地域冷暖房

ブリードイン方式は、個人の家づくりではあまり関連することのない空調のための方式で、個人がブリードイン方式を利用するケースとしては、それらの方式で熱媒が供給されている地域に建つマンションなどが中心になります。

その多くは計画的に都市開発された地域の大型ビルに対して供給されるものになります。このため、ブリードイン方式は個人が家づくりをするさいには知らなくても困らない用語といえます。

この理由としては、ブリードイン方式は、計画的に作られた場所でしか供給されないという点と供給された熱媒を専用に処理する空調機械が必要であるということがあります。
個人の住宅の場合にはクーラーなどを各自で取付けるのが一般的でありまたその方が費用が安いため、一括して熱媒を作るという方式は採用されません。

特に個人の住宅で使われる空調のための熱媒の量はそれほど多くなくオフィスビルなどとは異なり、長時間にわたって稼働させることがないため、費用的な面でのメリットがないのが実状です。