電気工事士:エアコン取り外し・取り付け工事用語集

エアコン取り付け工事用語の解説

家づくりに関する用語の中で電気工事士の存在がありますが、電気は照明、空調設備など生活に欠かす事が出来なく、その工事を行なう者のことを言います。電気工事士は、電気設備を工事する上で国によって資格の保持が義務付けられています。

国家資格の取得

電気設備としては自家用電気工作物と一般電気工作物の二つがあり、その工事に関しての専門知識や技能を有している者に都道府県知事が免状を発行します。そして電気工事士になるためには、国家試験に合格することによってなることが出来ます。国家試験には筆記試験と技能試験が実施され、共に合格することによって資格を得ることが可能です。

工事士資格はミスを防ぐためにも大切

難易度はそれほど高いものではなく、高圧を扱うことが出来る第一種と500V以下の受電する設備の工事が出来る第二種があります。国の法律によれば、一般電気工作物および500kW未満の自家用電気工作物の工事に従事することはできないと規定されています。
そのためエアコンの取り付けなどの工事においては、一般用電気工作物であるため、その工事を行なうためには必須の資格です。

お役立ち情報

家づくりの中では、各部屋にエアコンの取り付けを行なう必要があったりします。特にリビングや家族が過ごす各自の部屋などの場所では、日本は季節によって寒暖の差が激しいのでエアコンが重宝される存在です。

建築関連の用語集でも電気を扱う専門家としては、電気工事士がよく挙げられています。その仕事内容は、家づくりの中でも電気を扱う重要な位置づけとなっており、コンセントの配置や照明の配置などを行なうためには欠かす事が出来ないからです。

無資格者によるエアコン工事は推奨されない

また快適な室温を保つためにもエアコンを取り付けることも必要です。その他に温水器やIHクッキングヒーターなどの設置でも電気を使うので、電気工事士の存在が必要となります。
以前は、業者が無資格者の方でも行なわれていた経緯がありますが、現在では法律によってその取り付けには電気工事士の免状が必須となることが多いです。電気工事士はその取り付けにおいても活躍しており、家づくりには欠かす事が出来ません。

取り付け作業の詳細によっては電気工事士資格が必要

結局のところ、電気工事士でなくてもエアコン工事を行っている家電業者などはまだ存在しているわけですが、工事のミスも多発するために、経済産業省が2008年にエアコン工事の具体的な声明を発表しています。

標準的なエアコン設置工事に付随して、様々な工事が行われる可能性がある。
このうち、以下の作業などは「電気工事士が行うべき電気工事」に該当し、電気工事士本人が従事する必要がある。
これらの作業を電気工事士以外の者が行った場合、災害の防止上支障が生じるおそれもあるため、
電気工事士以外の者がこれらの作業を行わないよう、作業者本人が自覚するとともに、
主任電気工事士が厳格に管理することが必要である。なお、これらの作業を電気工事士以外の者が行った場合には、

①作業者本人に対して3月以下の懲役又は3万円以下の罰金(法第3条第1項から第3項違反に対する法第14条に規定する罰則)、
②登録電気工事業者に対して、登録の取消し、6月以内の事業停止命令(業法第21条第1項から第3項違反に対する業法第28条第1項に基づく行政処分)、

などが適用される場合がある。

「電気工事士が行うべき電気工事」

・コンセントの増設、移設、取替(省令第2条第1項第1号ホ)
・内外接続電線相互の接続(省令第2条第1項第1号イ)

引用元:電気工事士法施行規則の改正及びエアコン設置工事における保安確保の徹底について

このように、電源に関わるもの・電圧に関わるものなどは電気工事士資格が必須であると明確に記述されていますね。
大がかりなエアコン工事を希望する場合は、依頼する工事業者・作業担当が有資格者であるかどうかはきちんと確認をするようにしましょう。