引っ越しや配置替えでエアコンを移設する際の注意点

移設・引越し

エアコンは快適な室内環境を提供する重要な機器ですが、時には移設が必要になることもあります。
新しい住居への引っ越しに伴うエアコン移設リフォームによるエアコンの配置換えなどを検討している場合は、エアコンサポートセンターにお任せください。
エアコンの引越しや移動の際には、エアコンの取り外しと取り付けの作業が発生します。
場合によっては今までの部品が使えない可能性もあるので注意が必要です。
引越しサービス会社さんでは、エアコンの取り外しや取り付けは行っていません。
エアコンの移設を伴う引越しの場合、引越しサービス会社さんを選ぶと同時に、エアコンの取り付け、取り外しに関しても用意をしておく必要があります。この記事では、エアコンの移設とそれに関連する工事について詳しく解説します。

エアコン移設の必要性とは?

エアコンを移設する理由はさまざまです。新しい住居への引っ越しや、部屋のレイアウト変更などが一般的な理由です。
また、エアコンの位置が効果的な冷暖房を妨げる場合や、風通しや景観のために位置を変えたい場合もあります。
エアコン移設には、設置場所の確認や工事の必要性を考慮する必要があります。
以下に一般的なエアコン移設の事例をいくつか挙げてみます。

項目詳細
引っ越し・新しい住居への引っ越し時には、エアコンを現在の部屋から新しい部屋に移設する必要があります。
・移設元のエアコンを新しい住居に取り付けることで、快適な環境を確保することができます。
レイアウト変更・部屋のレイアウト変更や改装を行う際には、エアコンの位置を変更する必要が生じることがあります。
・家具の配置や空間の使い方に合わせてエアコンを移設することで、効果的な冷暖房機能を実現することができます。
効果的な冷暖房・エアコンの現在の位置が、効果的な冷暖房を妨げている場合には、エアコンの移設が必要です。
・例えば冷気が壁や家具に遮られて十分に広がらない、暖気が天井にこもって効率的に部屋全体を温められないなどの場合には、エアコンの位置を変更することで効果的な冷暖房を実現できます。
風通しや景観のため・例えば、エアコンが窓の外に設置されていて景観を損ねている、エアコンの風が直接人のいる場所に当たって不快感を与えるなどの場合にはエアコンの位置を変更することで改善することができます。

エアコン移設の手順と流れ

エアコンの移設手順は次のようになります。

STEP.01 移設計画の立案

移設先の部屋のレイアウトや電源の位置、配管の経路などを考慮しながら、最適な移設場所を決めましょう。

STEP.02 配管と電源の確認

移設先でのエアコンの配管と電源の配置を確認します。
移設先の壁や床に必要な穴や配線経路を設ける必要があるかを確認し、移設先の環境に合わせた調整を行います。

STEP.03 室内機と室外機

エアコンの室内機と室外機の電源を切り、配管や電源ケーブルを適切に外します。
取り外す際には、専門知識や適切な工具を使用し、慎重に作業を行いましょう。

STEP.04 移設先での設置

移設先の壁や床に、新しいエアコンの設置に必要な穴を開けます。
配管や電源ケーブルを適切に配置し、室内機と室外機を新しい位置に取り付けます。
設置の際には、配管や電源の接続がしっかりと行われていることを確認しましょう。

STEP.05 配管と電源の接続

室内機と室外機の間の配管を接続し、冷媒回路を確実に接続します。
配管や電源の接続作業には、専門知識と適切な工具が必要ですので、プロの技術者に依頼することをおすすめします。

STEP.06 動作確認

移設が完了したら、最後にエアコンの動作確認を行います。
リモコンを使用して各機能やモードが正常に動作するか、冷風や温風が適切に吹き出されるかを確認します。

エアコン移設の注意点と問題解決方法

エアコンの移設においては、以下の注意点と問題解決方法に留意することが重要です。

項目詳細
配管の長さと高低差・移設先のエアコン設置場所までの配管の長さ高低差を考慮する必要があります。
・長すぎる配管や大きな高低差がある場合は、冷媒の循環やエアコンの性能に影響を与える可能性があります。
・適切な配管長や高低差を確保するためには、プロのエアコン技術者に相談することが重要です。
配管の経路と隠蔽・移設先の壁や床に配管を通す場合、経路の選定配管の隠蔽方法に注意が必要です。
・配管が露出していると景観を損ねるため、配管を内部に隠蔽する工事が必要になる場合があります。
・壁や床の構造を傷つけないように注意しながら、適切な配管経路と隠蔽方法を選びましょう。
電源容量と安全対策・移設先の電源容量を確認し、エアコンの消費電力との対応を考慮する必要があります。
・エアコンの消費電力が電源容量を超える場合、電気系統への過負荷やブレーカーの落ちる問題が発生する可能性があります。
・ブレーカーのワット数増設については契約している電力会社へ問い合わせを行い、適切な電源容量と安全対策を確保しましょう。
配管や配線の問題・移設時に配管や配線の問題が生じる場合、専門業者など資格を保有しているエアコン技術者に相談しましょう。
・適切な配管の切り替えや修理、配線の接続や交換などを行うことで問題を解決することができます。自身で修理や改修を行う場合でも、エアコンの取扱説明書や専門の情報を参考にすることが重要です。
冷媒の取り扱いと補充・移設に伴い、冷媒の取り扱いが必要な場合は専門のエアコン技術者に依頼しましょう。
・冷媒は環境に対する影響があるため、適切な取り扱いとガスの補充が必要です。
・冷媒補充やリークチェックは専門的な技術を要するため、安全性と法令遵守のためにもプロの技術者に任せることが重要です。
プロの助けを借りる・エアコンの移設には専門的な知識と技術が必要な場合があります。
・問題や疑問が生じた場合には、信頼できるエアコン取り付け・取り外し工事業者やエアコンメーカーのサポートセンターに相談することをオススメします。
お問い合わせフォームへ

また引越をする際には、新居側が取り付けに必要な条件を満たしているか事前に確認する必要があります。
「せっかく持って行ったのに、取り付けできなかった…」ということがないように、あらかじめ次のポイントを確認しておきましょう!

CASE.01 配管穴や専用コンセントの有無を確認する

まず、新居に配管穴や専用コンセントがあるかどうか確認する必要があります。
配管穴は、室外機と室内機をつなぐ配管を通すために使う穴のことです。
もし新居の壁に配管穴がない場合は、穴開け工事をすることになります。
壁が木造であれば、取り付けの標準工事に追加費用はかかりませんが、それ以外の壁材は種類によって料金が異なるので、穴の有無と合わせて壁材も確認しておきましょう。
また、新居が賃貸物件の場合は、大家さんや管理会社へ工事の確認をする必要があります。トラブルを避けるため、事前に必ず許可を取ってから工事を行うようにしましょう。
専用コンセントは、エアコンに電力を供給するために必要なものです。
エアコンは使用電力が非常に大きいため、通常のコンセントにつなぐと電力不足でブレーカーが落ちたり、火災が発生したりする恐れがあります。
エアコンを設置する場所に専用コンセントがない場合は、増設工事を行わなければなりません。

CASE.02 エアコンの設置スペースが十分にあるか測る

室内機、室外機共に、必要なスペースが確保されているかどうかも大切です。
それぞれどのくらいのスペースが必要かはメーカーによって異なりますので、カタログに記載されている内容を確認しながら、次の部分も確認してみましょう。

  1. 室内機…上部(室内機から天井まで)と、左右のスペースを確認
  2. 室外機…背面と前面、左右のスペースを確認

CASE.03 契約アンペア数を確認しておく

エアコン取り付け前には、念のため新居の電気の契約アンペア数も確認しておきましょう。
エアコン使用時の電気使用量が契約アンペア数を上回ると、ブレーカーが落ちてしまいます。
他の家電製品も含め、稼働時に必要なアンペア数に足りているか確認してみてください。

CASE.04 配管穴や専用コンセントの有無を確認する

料金の安さだけでエアコン専門業者を選ぶと思わぬトラブルに巻き込まれることも
エアコン専門業者を選ぶ際は、以下3点をクリアしているか必ず確認しましょう。

  • 見積り内容が明確で細かい業者を選ぶ
  • 工事保証がついている業者を選ぶ

CASE.05 見積り内容が明確な業者を選ぶ

エアコン専門業者のなかには、依頼主にエアコンの知識がないことを逆手にとって高額の請求をしてくる悪徳業者も存在します。
必ず事前に見積もりを発行してもらい、見積もり内容が明確かつ細かく項目が分かれている業者を選びましょう。
「作業料一式」といったざっくりとした見積もりでは、どの作業にどれくらいの料金がかかっているのかを把握できません。
悪徳業者に騙されないためにも、提示された見積もりが納得できるものかどうかしっかり確認するようにしましょう。
エアコンサポートセンターなら、評価が高く信頼性の高い最大5社のエアコン移設業者を一括で見積もり比較することができます。

CASE.06 工事保証がついている業者を選ぶ

エアコンの移設工事後は「移設前よりも空調の効きが悪くなった」「音がうるさくなった」などのトラブルが起こりやすいもの。
工事保証がついている業者なら、トラブルが発生した際も追加料金なしで修理を行ってくれます。
工事費用が相場よりも安い業者のなかには保証がついていないところもあります。
こうした業者に依頼すると、不具合が起きるごとに修理費用が発生するため、かえって費用がかさんでしまうことも。
業者を選ぶ際は料金の額面だけで判断せず、保証がついているかどうかも確認するようにしましょう。