エアコン取り付け工事用語の解説
個人住宅では壁掛け型のエアコンが一般的ですが、大型住宅や店舗併用住宅となると能力的にルームエアコンでは限界があります。そこで検討されるのが業務型エアコン、通常の用語としてパッケージエアコンと言われ、その中でも最有力候補が天井埋め込みカセット型エアコンです。
本体は天井裏に配置され、最下部の化粧パネルだけが下から見えるのでデザイン性に優れ、部屋のレイアウト上殆んどスペースを取らないというメリットが有ります。
天井埋め込みカセット型エアコンには能力的に1馬力程度から10馬力まで多くの種類が有りますが、一般の住宅では2.5馬力くらい迄で十分でしょう。
設置時には取り外し時のことを考慮
施工は本体と室外機を天井裏を通して、配管、配線類を接続します。あと室内の水分を吸収した室内機から内蔵のポンプで室外に汲み出す配管の工事も必要となります。後々のメンテナンス時に取り外しや分解する事も考え、施工業者との打ち合わせが肝要です。
お役立ち情報
天井埋め込みエアコンの選び方・取り付けに関して
壁掛け型のものと比較して、埋め込み式のエアコンは室内の景観をスッキリさせますし、またこのタイプが業務用で用いられることが多いのは、広いフロアを温めたり冷やしたりといった、全体の空気の流れに対して適切な設置場所を選ぶことができるという長所があるからだと考えられます。
ただし壁掛けタイプと比べると設置にはコストがかかる、もしくは特別なリフォームを必要とする場合が多いですし、簡単に選択することはできない型でもあると思います。
では実際に天井埋め込み型の取り付けを考えた時に、見なければいけないのはどのポイントなのか以下の項目を確認してみましょう。
1.レイアウトや電力供給
天井埋め込みカセット型エアコンには様々な能力、メリットが有りますが、前述の通り施工時に配管、配線のレイアウトが必要になります。又、電源の問題が有ります。
店舗でしたら動力電源が使えますが、個人住宅では単相200ボルトしか使えません。パッケージエアコンも単相200ボルトで使える機種を選ぶ必要が有ります。
2.設置後の風向きに注意
室内機には4方向吹き出し、2方向吹き出し、1方向吹き出し等があって、部屋の形で選ぶ事が出来ます。
又、ショートサーキットという用語が有りますが、これは吹き出し口近くに壁や家具類があるとエアコンから吹き出した冷気がまた本体に吸い込まれてしまう現象です。これは室外機にも同じ現象が起きます。
3.省エネ性能の高いものを選択
パッケージエアコンにはマルチ運転機能というのが有り、複数の室内機を1台の室外機で動かす機能で、家づくりの際外回りのスペースに問題が有る場合有効な方法と言えます。
最後に、用語としてグリーン購入法が有りますが、これは国や地方自治体等が物品を購入する際、省エネルギー性の高い環境に優しい物品購入を義務付けた法律です。メーカーもこれを意識した製品を出していますので、これも参考にすると良いでしょう。