エアコン取り付け工事用語の解説
二重ダクト方式とは、空気調和機で作られた冷風と温風をそれぞれ別のダクトから出して、機内で冷風と温風を混合させてから、温度を調節して機外へ排出をするシステムです。 米国より輸入されてきた方式で、他の空調設備と違い冷風と温風の量を調整することで温度調整がしやすいというメリットが有ります。
二重ダクト方式の特徴
温度調整はサーモスタットで温度を検知して、冷風と温風の量を調整してうまく混ぜ合わせて排出口から排出をしています。 システム的に冷風と温風を作ってそれを混合させて温度調整をしているから、普通の空調システムよりも空調設備が大きくなり、稼働分が多くなる為エネルギーロスが大きく、 他の空調システムより省エネで無いということであまり使われていません。
利用される場所として、室内の温度のコントロールの精度が高くなければならない場所だけに使われています。 それだけ室内の温度調整にはもっとも優れている空調システムです。
お役立ち情報
エネルギー消費係数の低さ
空調は室内の空気をきれいにしたり、温度を調整する為に大変重要な役割を持っています。 二重ダクト方式では室外機で冷風と温風を作り上げて、それを本体からの指示で指定された温度にします。 そしてそれを本体に送り届けて室内の温度を調整し、エアコンが室内の温度を調整するのに役立っています。
二重ダクト方式が用いられるのは温度調節の精度が必要なエアコンだけになります。 室温制御精度が必要で無いことから、その他の空調設備にはエネルギー効率の悪い二重ダクト方式が使われることはありません。
使用用途
主にオフィスビルや研究施設などに使用されてきました。しかしながらコストパフォーマンスの面で優れなかったこと、 ダクトが冷風・温風で2本必要でありスペースを占拠してしまうことなどから、あまり普及はしませんでした。