エアコン取り付け工事用語の解説
AHU(エアーハンドリングユニットの略称)とは、その名称の通りに、外部に設けられている熱源設備から、空調の対象となる室内などに対して、冷水や温水、蒸気などを供給することで、空気の温度と湿度を調整することによって、冷房や暖房を行うための空気調和機のことを指すものです。
このような空調システムというものは、冷水や温水といった液体、または冷気や暖気といった空気を供給するための設備に加えて、建物全体に張り巡らす必要のあるダクト、といった総合的な空調システムによるものとなるために、かなり大きな規模を要する一体型のシステムとなります。
エアーハンドリングユニットの仕組み
すなわち、こうした空調システムを設けるためには、その建物自体を設計する段階から、あらかじめ、この空調システムが組み込まれたものとしての設計が必要となり、その設計にもとづいて、冷水や温水、あるいは冷気や暖気を送り込むための機械室や、建物全体に張り巡らすダクトなどを施工し、建物自体が空調装置として機能するように建造されている必要がある、ということになるわけです。
お役立ち情報
AHUを利用した大規模空調の構造
AHU方式のエアコンとは、一般的な家庭用のエアコンとは違って、建物全体に空調用の冷水や温水、あるいは冷気や暖気を供給するための機械室を設け、それを建物全体に送り込むためのダクトが設けられていて、その出口にエアコンの室内機が設けられている、といった一環システムによるものとなっています。
こうしたAHU方式のエアコンというものは、デパートやスーパーマーケット、劇場などに採用されているような大規模な業務用の空調システムなのであり、同じエアコンとはいっても、一般家庭で利用されているエアコンとは全く異なったものであることは、家庭用のエアコンには専用の機械室もなければダクトもない、という事実を考えてみるならば容易に理解できることでしょう。
つまり、このAHU方式による空調システムというのは、その建物全体に空調を提供するためのセントラルヒーティング、およびセントラルクーリングとでも呼ぶべきものなのであり、一部屋単位の空調システムとなっている家庭用のエアコンとは、その発想が根本的に異なっているものなのです。