Fケーブル:エアコン取り外し・取り付け工事用語集

エアコン取り付け工事用語の解説

「Fケーブル」というと聞き慣れないですが、我々にとっては最も身近なケーブルかもしれません。実は一般家庭における電気系統の配線のほとんどが、このケーブルにて行われているのです。
「F」とは「Flat type」の頭文字で、その名の通り内部の”芯”が並列に並んだものをビニールで覆っているため、平たい形状をしています。

使用用途・種類

前述の芯の数によって2芯、3芯、4芯と種類が別れており、設置用途によって使い分けと組み合わせが変わってきます。
家庭用の配線はもちろんのこと、高圧の電気を受電している場合でも、末端ではこのケーブルを使用していることがあります。普段は壁や梁などに隠されて人の目につかないことが多いこのFケーブルですが、探せばどこの家庭にもある、縁の下の力持ちです。

VVFケーブルとは

またFケーブルのなかでも特に頻繁に使用されるのが、「VVFケーブル」と呼ばれるものになります。VVFケーブルとは「Vinyl insulated Vinyl sheathed Flat-type cable」の略称で、600Vビニル・絶縁ビニル・シースケーブル平形の意味を持ち、屋内配線、冷暖房用配線などに広く使用されています。

お役立ち情報

エアコン取り付けにも用いられるVVFケーブル

VVFケーブルは前述のとおり冷暖房配線などにも多用されています。室内機と室外機をつなぐ、いわゆる「わたり線」にも、このVVFケーブルが使用されます。
エアコンに使用されるものは銅線が2mmのものと1.6mmのものがあり、現在では一部の機種を除くほとんどの機種に、2mmのケーブルを配線する仕様となっています。(1.6mmのものを使用すると接触不良の可能性があるため、メーカー側で2mmのものを推奨している機種がほとんどとなります)。

配線・取り付け時の注意

DIYでエアコン取り付けを行う場合、このケーブルの繋ぎ込み作業も必須となってきます。部屋の大きさと室内機から室外機までの距離を考えて、十分な長さのケーブルを購入するようにしましょう。
またケーブルをペンチやナイフで剥いたりする必要がある場合は、電源に接続して行うと感電の恐れがあるので十分な注意が必要です(配線の接続時も同様です)。