家庭用エアコン取り外し工事の費用と相場

エアコンの買い替えや処分の際には、必ず発生するエアコンの取り外し工事。
「自宅のエアコンを取り外すには、いくらかかるのだろう?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

エアコンの工事料金は、エアコンの状態や設置条件によって大きく変動します。
そのため、5,000円未満で取り外しができる方もいれば、取り外し工事に数万円もかかってしまう方もいます。

エアコンの取り外しにかかる費用は、標準工事費用、追加工事費用、処分費用の3つの費用の合計で決まります。

今回は、エアコン取り外し工事の費用相場と、追加工事、そして処分の料金相場についてご説明していきます。
ご自宅のエアコン取り外し工事の費用を考える上での参考にしてください。


家庭用エアコンの取り外し標準工事費用

標準工事の費用相場は4,000~6,000円

大手家電量販店のエアコン取り外し標準工事の費用相場は以下の通りです。

エアコン取り外し工事の費用相場 4,400〜6,600円

(本文中の金額は全て税込価格です。)

この料金は以下の家電量販店5社のエアコン取り外し工事費用を参考としております。

  • ヤマダ電機
  • ジョーシン
  • ケーズデンキ
  • ヨドバシ
  • エディオン

標準工事とは、エアコンを取り外すための必要最低限の作業項目を指します。
そのため、標準工事費用がエアコン取り外しの最低料金となります。

一般的な標準工事に含まれている作業は以下の通りです。

  • 地面の上やベランダに設置されている室外機の取り外し
  • 室内機の取り外し
  • 配管類の撤去
  • 冷媒ガスの回収(ポンプダウン)
  • 配管穴のパテ埋め

ただし、標準工事に含まれる作業項目は、家電量販店によって異なる場合があります。
エアコン取り外し工事を依頼する際には、標準工事費用に含まれている作業の内容を必ず確認しましょう。

家電量販店ごとのエアコン取り外し費用

取り外し工事費用は家電量販店ごとに異なる

家電量販店ごとのエアコンの取り外し標準工事費用をご紹介します。

ただし、以下の工事内容や料金は、それぞれの家電量販店が運営するオンラインショップで新しいエアコンを購入したお客様のみを対象としています。
エアコン取り外し工事のみの依頼は受け付けていないため、オンラインショップ以外の場所でエアコンを購入する方は、あくまで料金相場の目安としてお使い下さい。

ヤマダ電機

エアコン取り外しの標準工事費用は、6,000円です。
ただし、上記の金額は、エアコン取り付け工事も同時に行った場合に限ります。
取り外し工事のみの訪問には、別途出張料が発生します。

出張料金は工事を行うエリアによって異なります。
詳しい料金はヤマダウェブコムのお問い合わせ窓口にてご確認下さい。

ジョーシン
エアコンを取り外し、新品エアコンに付け替える場合の取り外し標準工事費用は4,100円です。
また、エアコンを移設する際の取り外し標準工事費用は、以下の通りです。

  • 3.6kWまで・・・6,700円
  • 9.6kWまで・・・8,700円
ケーズデンキ

ケーズデンキの標準工事料金は5,000円です。
ただし、取り外すエアコンの設置方法が、ケーズデンキが行うエアコン取り付け標準工事の設置方法とは異なる場合、追加費用が必要となります。
ケーズデンキの取り付け標準工事の内容は、【設置・工事料金について】にてご確認ください

ヨドバシ

ヨドバシの取り外し工事料金は4,000円です。
ただし、工事作業日とは別の日に、専門業者による訪問見積もりを希望する場合は、3,000円の見積もり出張料がかかります。

エディオン

新しく購入したエアコンの取り付け工事と同日に取り外し工事を行う場合、標準工事費用は5,000円です。
別日に行う場合は、取り外し工事費用は8,000円となります。

以上より、
エアコン取り外しの標準工事を依頼する場合、家電量販店5社の中ではヨドバシの4,000円が最安値であることがわかりました。

エアコン取り外し工事で発生する追加費用

追加費用も比較が必要

エアコンの工事料金を確認する上で忘れてはならないのが追加工事です。
追加工事の発生により、標準工事に追加料金が上乗せされ、思わぬ出費につながることもあるからです。

中でも最も代表的なのが、室外機の特殊設置による追加工事です。

エアコン室外機の特殊な設置方法

室外機の設置方法

エアコン室外機の置き場所がないご家庭などでは、室外機を特殊な方法で設置する場合があります。
主な設置方法は以下の4つです。

  1. 屋根置き
  2. 屋根置きとは、家の屋根の上に架台を設置し、その上に室外機を取り付ける方法です。
  3. 壁掛け
  4. 壁掛けは、家の壁に架台を取り付けて室外機を設置する方法です。

  5. 公団吊り
  6. 公団吊りとは、ベランダの天井から架台を吊り下げて、その上に室外機を設置する方法を指します。
    この方法は、あらかじめベランダの天井に専用の金具がついている場合のみ使うことができます。
  7. 立ち下ろし
  8. 立ち下ろしとは、室外機を1階、室内機を上層階に設置して配管でつなぐ方法を指します。
    業者によっては、立ち下ろしで設置された室外機の取り外し工事では、追加料金がかからない場合もあります。

エアコンの室外機の設置方法について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
▼参考記事
エアコン室外機の設置場所がない!そんな時に知っておくべき5つの設置方法

家電量販店ごとの室外機特殊設置の追加費用

追加費用の確認には訪問見積もりが必要

エアコン取り外しの標準工事は、以下の条件を満たした室外機の取り外しのみを想定しています。

  • 室外機と室内機の設置場所が同一階であること
  • 室外機が地面やベランダの床の上に置かれていること

そのため、先ほどご紹介した特殊方法で設置された室外機を取り外すには、追加費用が必要になります。

家電量販店ごとの追加費用は以下の通りです。

ヤマダ電機
  • 屋根置き:9,000円~
  • 壁掛け:9,000円~
  • 公団吊り:9,000円~
  • 立ち下ろし:7,000円~
ジョーシン
ジョーシンの追加費用は、その後行うエアコンの取り付け工事の内容によって異なります。

<新品エアコンを付け替える時の取り外し追加費用>

  • 屋根置き:5,100円~
  • 公団吊り:5,100円~

<エアコンを移設する時の取り外し追加費用>

  • 屋根置き:エアコンの冷房能力が3.6kWまでなら8700円~、9.6kWまでで9800円~
  • 壁掛け: 3.6kWまでなら8700円~、9.6kWまでで9800円~
  • <公団吊り:3.6kWまでなら8700円~、9.6kWまでで9800円~
ケーズデンキ
  • 屋根置き:8,000円~
  • 壁掛け:8,000円~
  • 立ち下ろし:8,000円~

エディオンとヨドバシのホームページ上には、室外機の設置場所による追加費用の記載はありませんでした。
しかし、エディオンやヨドバシでも、特殊な場所に設置されている室外機の取り外しには、追加料金が必要となります。
具体的な料金を知りたい方は、工事業者に見積もりの依頼をして下さい。

ネット上の価格では、特殊な場所に設置された室外機の取り外し費用はジョーシンが最安値となりました。
しかし、追加工事にかかる費用は、専門業者による訪問見積もりを行わなければ、正しい料金を出すことはできません。
上記の金額は、あくまで目安としてお考え下さい。

その他に追加費用がかかるケース

追加料金がかかる条件

エアコンの取り外し工事で追加費用が発生するのは、室外機の設置場所によるものだけではありません。
以下の条件に該当するケースでは、追加料金がかかる可能性があるので、事前の確認が必要です。

1. エアコンの故障により、冷房運転ができない場合

壊れたエアコンの取り外しには追加費用がかかる

エアコンの冷房運転が正常にできない方は、取り外しを行う際に追加工事が発生します。
冷房運転ができないエアコンは、取り外しの際のポンプダウン作業が正常にできないからです。

ポンプダウンとは、エアコンの内部を循環する冷媒ガスを室外機の中に閉じ込める作業を指します。
その際にエアコンのスイッチを入れて、冷房運転をする必要があります。

冷房運転ができない場合は、室外機の弁を調節してポンプダウンを行わなければなりません。
そのための追加費用として、作業料金の上乗せが発生します。

2. ガスエアコンを取り外す場合

ガスエアコンの取り外しには追加費用がかかる

ガスエアコン(正式名称:ガスヒートポンプエアコン)とは、電気の代わりにガスのエネルギーを使って稼動するエアコンを指します。
一般的には業務用エアコンとして使われておりましたが、電力使用量が電気式のエアコンの1/10以下に削減できることから、近年家庭用エアコンとしても注目を集めています。

ガスエアコンの工事費用は、一般的なセパレートエアコンのものとは大きく異なります。
標準工事料金もガスエアコンに関しては適用されないため、ガスエアコンを取り外す予定がある方は、電話見積もりの段階で工事業者にご相談下さい。

なお、ガスエアコンの取り外しの際には、工事日前にご契約のガス供給会社に連絡を入れ、ガスの閉栓の手続きを済ませておきましょう。
ガス供給会社の連絡先は、東京電力エナジーパートナーが運営する引越れんらく帳より調べることができます。

エアコンの処分費用の目安

エアコン処分費用の相場は1,400~2,000円

エアコンの処分には、リサイクル料金と収集運搬費用がかかります。

■リサイクル料金とは

リサイクルプラントに運ばれた使わなくなった製品は、解体され、鉄、プラスチックなどの素材ごとに分類され、再利用されます。また、フロン等の有害物質は適正に処理されます。こうした過程に必要なコストをご負担いただくのが、リサイクル料金です。

■収集・運搬料金とは

家電販売店が引き取った使わなくなった製品は、「指定引取場所」という中継所に一時保管された後、リサイクルプラントへと運ばれます。
このうち、皆様の排出場所(ご家庭)から指定引取場所までの収集・運搬に必要な費用は、排出者の方にご負担いただくようになっています。
収集・運搬料金は、各家電販売店がそれぞれ定めていますので、実際の金額は各家電販売店にお問い合わせください。
(出典:www.kaiketsukr.com)

そのため、リサイクル料金と収集・運搬料金の合計が、エアコンの処分費用となります。

以下は、家電量販店ごとの処分費用の最低料金です。
ただし、リサイクル料金はエアコンのメーカーや機種によって変わります。
また収集運搬料もエリアによって異なる場合があるため、詳しくは各家電量販店までお問い合わせ下さい。

ヤマダ電機
  • リサイクル費用:900円
  • 収集運搬料:1,000円
  • 処分費用合計:1,900円
ジョーシン
  • リサイクル費用:900円
  • 収集運搬料:(買い替えの場合)1,000円、(引取りのみの場合)3,000円
  • 処分費用合計:(買い替えの場合)1,900円、(引取りのみの場合)3,900円
ケーズデンキ
  • リサイクル費用:900円
  • 収集運搬料:1,000円
  • 処分費用合計:1,900円
ヨドバシ
  • リサイクル費用:900円
  • 収集運搬料:500円
  • 処分費用合計:1,400円

ただし、上記の価格は新規購入したエアコンを届ける場所・日程が、回収作業を行う場所・日程と同じである場合のものです。
作業場所や作業日が異なる場合、収集運搬料は2,500円となります。

エディオン
  • リサイクル費用:900円
  • 収集運搬料:1,000円
  • 出張費:2,000円(商品購入時にリサイクル回収を申し込んだ場合は無料)
  • 処分費用合計:3,900円

家庭用エアコンの処分方法、料金について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
▼参考記事
取り外したエアコンの処分費用と無料で回収してもらう方法

エアコンを取り外した後に設置する場合の取り付け費用

取り付け工事の費用相場は9,515~24,000円

エアコンを取り外してから別の場所に再度取り付けを行う、移設工事をする場合には、取り外しの工事費用に加えて取り付け工事費用も必要になります

大手家電量販店5社の取り付け工事費用相場は以下の通りです。

エアコン取り付け工事の費用相場 10,467円~26,400円(税込)

詳しい料金については、【エアコン取り付け工事の費用相場】をご覧下さい。

エアコンの取り外し工事を激安価格で行う方法

見積もり比較で工事費用が安くなる

エアコン工事にかかる費用は、業者によって大きく異なります。
標準工事費用と追加工事費用、そして必要であれば処分費用を工事業者に確認して、最安値の業者を選びましょう。

しかし、複数のエアコン工事業者に連絡して、自宅のエアコンの状況を細かく説明するのはとても大変です。

エアコンサポートセンターならば、1本のお電話のみで最大5社のエアコン工事業者の見積もり料金を比較することができます。
見積もり比較は24時間【無料】でご利用いただけます。安くエアコン取り外し工事をしたい方は是非ご利用下さい。

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