エアコンの取り付けや移設工事の時に、「ドレンホースの延長が必要」と言われたことはありませんか?
ドレンホースとは、エアコン内に溜まった排水を室外の排水溝に届けるホースのことを指します。
ドレンホースは通常4mで設置できますが、室外機の位置が離れている場合には4m以上の長さが必要になります。
その結果、ドレンホースの延長工事が必要になるのです。
ここでは、ドレンホースの延長が必要となる条件や料金、ドレンホースを延長の作業手順についてご紹介したいと思います。
エアコンのドレンホース延長が必要となる条件
ドレンホースの延長が必要となる条件は、主に以下の二点です。
- ドレンホースが4m以上必要な場合
- 既設のドレンホースに問題がある場合
それぞれの状況について、詳しく説明していきます。
ドレンホースが4m以上必要な場合
標準工事に含まれるドレンホースの長さは4mです。
室内機と室外機を同じ階に取り付けるなど、4m以内に収まる範囲であれば、追加費用なしでドレンホースを取り付けることができます。
しかし、室外機と室内機の設置場所が離れていると、ドレンホースの長さが足りなくなる場合があります。
その際はドレンホースを延長して、エアコンの室内機と室外機を繋ぐことになります。
既設のドレンホースに問題がある場合
すでに取り付けられているエアコンのドレンホースに問題がある場合にも、ドレンホースの延長が必要となります。
例えば、人が往来する場所に取り付けられたドレンホースです。
人が行き来する度にドレンホースを踏まれるとドレンホースの排水が上手くできずに排水が溜まり、結果として異臭を引き起こします。
正常に排水を促し、快適にエアコンを使用するためには、ドレンホースの問題箇所を切り落とし、新しいドレンホースを延長する必要があります。
エアコンのドレンホースの延長にかかる料金
ここでは、エアコンのドレンホースの延長作業をエアコン取り付け業者に依頼する場合と、自分でドレンホースを延長する場合の料金について説明していきます。
エアコン取り付け業者に依頼する場合
ドレンホースの延長作業をエアコン取り付け業者へ依頼した場合の料金の目安をご紹介します。
なお、この記事の金額はすべて税別価格で記載しております。
ドレンホース(1m) | 660円(税込) |
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断熱ドレンホース(1m) | 1,100円(税込) |
断熱ドレンホースとは、通常のドレンホースよりも耐久性の高いホースのことを指します。
また、ドレンホースの延長工事のみを業者に依頼する場合は、出張料として2,750~3,300円(税込)ほど追加費用を求められる場合があります。
自分でドレンホースを延長する場合
ドレンホースの延長作業を自分で行う場合、材料や工具は自分で揃えなければなりません。必要な材料と工具は以下のとおりです。
カッター | 900円~ |
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延長ホース(3m) | 500円~ |
ドレン用ジョイント | 200円~ |
粘着テープ | 500円~ |
(※2017年10月19日時点の料金です)
約2,000円台から材料の用意が可能です。
DIYショップやAmazon、モノタロウといったショッピングサイトで購入できるので、エアコンの取扱説明書に記載されている型番を確認して、材料を用意してください。
ここからは、DIYでのドレンホース延長を検討している方のために、簡単にドレンホースを延長する方法をご紹介していきます。
エアコンのドレンホースを延長する方法
ドレンホースの延長作業の手順は以下のとおりになります。
【作業手順】
- カッターで交換箇所から数十cmほどカット
- カット口にドレン用ジョイントを差し込む
- 新しいドレンホースをつなぐ
- 接続ジョイントを含めて、粘着テープでしっかりと巻く
粘着テープを巻く際は、下から上に向かって巻いていきましょう。
巻き目を下向きにすることで、ホコリが溜まりにくくなるからです。
以上の作業で、エアコンのドレンホースの延長は完了です。
まとめ
ドレンホースの延長は、エアコンを長く衛生的に使用するための大切な作業の一つです。
自分で延長工事をする場合には、必要な材料や工具をそろえて、正しい手順で作業を行いましょう。
ただし、誤ったエアコン工事は、エアコンの故障を引き起こす場合もあります。
自分で作業を行うのが難しいと判断したら無理をせず、エアコン取り付け業者へ相談することをお勧めします。
エアコンサポートセンターでは、ドレンホースの延長作業だけでなく、エアコンの工事に関する質問にもお答えします。お気軽にお尋ねください。