エアコン取り付け工事の真空引きは必要なの?

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突然ですが、あなたはエアコン取り付け工事に「真空引き」という作業があるのをご存知ですか?

真空引きとは、エアコンの内部を真空にして、中の水分を取り除く作業を指します。

もし、真空引きを行わずにエアコンを取り付けると、どのようなことが起きるのでしょうか?
Twitter上のお客様の声をいくつか見ていきましょう。

このように、真空引きをせずにエアコンを取り付けてしまうと、エアコンの効きが悪くなったり、最悪の場合エアコンが故障してしまうこともあるのです!

そこで、このページでは以下の3点についてご説明していきます。

  • エアコン取り付けで真空引きが必要な理由
  • 真空引きとエアコン取り付け工事の費用を一番安くする方法
  • エアコン取付工事の真空引きをDIYで行う方法

これからエアコンの取り付け工事を行う予定の方は、ぜひ参考にしてください。

エアコン取り付けで真空引きが必要な理由

先ほどもお話したとおり、真空引きを行わずにエアコンを取り付けると、エアコンの効きが悪くなったり、エアコンが故障したりする危険性があります。

これは、エアコンの内部に混入した、水分等の異物が原因です。

エアコンが本来の性能を発揮するためには、エアコンの内部は冷媒ガス(新冷媒R410A)のみで充満している状態を作らなければなりません。

冷媒ガスのみで充満している室外機

しかし、取り付ける前のエアコンの内部には、空気中の湿度の関係で少量の水分が付着しています。
これが、取り付けた後のエアコンの稼動を妨げてしまうのです。

エアコンの内部に水分が付着したまま、エアコンを稼動させてしまうと、内部の水分は冷やされて凍りつき、エアコンの冷媒管を傷つけたり、詰まらせたりします。
その結果、エアコンの効きが悪くなったり、エアコンが故障したりする危険性があります。

そこで、真空引きを行うことで、エアコンの内部を真空乾燥の状態にして、余分な水分やゴミを除去することができます。

エアコン内部の水分を飛ばす真空ポンプ

このことから、真空引きはエアコンを快適に使うためには必要不可欠な作業とされています。

ただ、「真空引きも含めて、エアコン取り付け工事をできるだけ安く済ませたい!」というのがお客様の本音ではないでしょうか?
以下では、真空引きとエアコンの取付費用の合計を一番安くする方法をご紹介していきます。

真空引きとエアコン取り付け工事の費用を一番安くする方法

真空引きを自分で行うと取付工事費用は安くなる

それでは、真空引き+エアコン取付工事の合計費用を一番安く抑える方法をご紹介していきます。

そもそも、真空引きとエアコンの取り付け工事を行う方法は、大きく以下の3つに分けられます。

  1. 真空引き・取付工事を全て業者に依頼する
  2. 真空引きを自分で行い、取付工事は業者に依頼する
  3. エアコン取り付け工事を全て自分で行う

上記の3つの方法で、真空引きとエアコン取付工事費用の合計を比較したところ、一番安い方法は【②真空引きを自分で行い、取付工事は業者に依頼する】になりました。

料金の詳細は以下の通りです。

取付工事真空引き合計
①真空引き・取付工事を全て業者に依頼する9,515円0円9,515円
②真空引きを自分で行い、取付工事は業者に依頼する6,300円1,000円7,300円
③エアコン取り付け工事を全て自分で行う18,861円1,000円19,861円

※本文中の料金はすべて税別価格を記載しております。

※本文中の料金はすべて2017年6月14日時点のネット価格を記載しております。

※真空引きの価格は、真空引きの機材をレンタルで手配した場合の料金相場を記載しております。

※①、②の取付工事費用は、それぞれ5社以上のエアコン工事費用を比較した中の最安値の価格を記載しております。

それぞれの方法について、詳しく説明していきます。

①真空引き・取付工事を全て業者に依頼する

エアコン取り付け標準工事の内容に、真空引きが含まれている工事業者にエアコン取り付けを依頼する方法です。

標準工事とは、エアコンを取り付けるための必要最低限の作業をまとめたパックを指します。
しかし、標準工事に含まれる作業の内容は、工事業者によって大きく異なります。
そのため、標準工事に真空引きが含まれていない業者に依頼をしてしまうと、真空引きに追加料金が必要になり、かえって割高になってしまいます。
この方法でエアコン取付を行う場合には、真空引きが標準工事に含まれているかを確認してから、工事業者に依頼することが大切です。

この方法でエアコンを取り付ける一番のメリットは、エアコン工事業者に全ての作業を任せられる点です。
専門の業者が工事を行うため、工事失敗の可能性が低く、安心して取り付けることができます。

②真空引きを自分で行い、取付工事は業者に依頼する

これは①の方法に対して、標準工事に真空引きが含まれていない業者に取付工事を依頼して、真空引きのみを自分で行う方法です。

この方法の最大のメリットは、先ほどご紹介したとおり、取付工事費用をより安く抑えることができる点です。
標準工事に真空引きを含んでいない業者は、格安価格で取付工事を請け負っている場合があります。
そのような業者を見つけることができれば、取付工事費用を大幅に削減することができます。

③エアコン取り付け工事を全て自分で行う

これはエアコン取り付け工事と真空引きを、業者に頼らず、すべて自分で行う方法です。

しかし、エアコン取り付けを自分で行うのは、安全面・料金面ともにおすすめできません。
エアコンの取付工事には専門の技術が必要です。
素人の方がエアコンの取付工事に失敗した場合、エアコンの故障につながる危険性もあります。

また、エアコンの取付工事には専門の部材・機材が必要です。
そのため、これらを買い揃えるだけで、取付工事費用よりも割高になってしまいます。
詳しい部材・機材に関しては、【自分でエアコンを取り付けるために必要な14の作業】をご覧ください。

以上がエアコンの取り付けと真空引きを行う3つの方法です。
どの方法で真空引きを行うか、もう決まりましたか?

以下では、エアコン取り付け標準工事に真空引きが含まれている家電量販店・エアコン取り付け工事業者と、DIYで真空引きをする方法をご紹介していきます。

エアコン取り付け標準工事に真空引きが含まれている業者

ここからは、エアコン取付標準工事に真空引き作業が含まれている家電量販店とエアコン工事業者をご紹介します。
先ほどご紹介した【①真空引き・取付工事を全て業者に依頼する】の方法でエアコンを取り付けたい方は、ぜひ参考にしてください。

<標準工事に真空引きが含まれている家電量販店>

家電量販店名取り付け工事費用
ヤマダ電機9,515円~
コジマ9,800円~
ケーズデンキ9,515円~
ジョーシン10,000円~
ビックカメラ9,800円~
ヨドバシ9,776円~

※上記は全てネット通販でエアコンを購入した場合の工事費用です。店頭でエアコンの購入した場合の工事費用とは異なる可能性があります。

<標準工事に真空引きが含まれているエアコン工事業者>

対応地域工事業者名取り付け工事費用
東京・神奈川でんきのマック9,700円
名古屋エアテック名古屋13,000円
大阪スリーピース13,000円

以上がエアコン取付標準工事に真空引きが含まれている家電量販店・エアコン工事業者です。

しかし、全国には多数のエアコン工事業者が存在し、業者ごとに対応エリアや標準工事内容は大きく異なります。
そのため、お客様の要望に沿ったエアコン工事業者を探すには、非常に手間がかかります。

そこで、エアコンサポートセンターでは、標準工事に真空引きが含まれているエアコン工事業者の中から、工事料金を比較し、あなたに合ったエアコン工事業者をご紹介します。

簡単に真空引きを依頼できるエアコン工事業者を見つけたい方は、お気軽にご相談ください。

真空引きをエアコン取り付け業者に依頼する時に確認すべき2つのポイント

エアパージと手動ポンプの使用に注意

エアコンの真空引きを工事業者に依頼する際には、以下の二点の確認が必要です。

  1. エアパージではなく、真空ポンプを使った真空引きをしているか?
  2. 真空ポンプは電動のものを使っているか?

エアコンの真空引きの方法は、工事業者によって異なります。
上記の二点のどちらかに当てはまる方法では、エアコンの真空引きが十分にできない可能性があります。
真空引きを工事業者に依頼する際には、上記の2点を事前に確認して、当てはまる工事業者が避けるようにしてください。

それでは、上記の内容について詳しく説明していきます。

①エアパージではなく、真空ポンプを使った真空引きをしているか?

エアパージとは、エアコンの室外機から冷媒ガスを放出して、それと一緒に水分を飛ばす作業を指します。
一昔前までは、この方法がエアコン取付工事の主流とされていました。
しかし、現在はこの方法は推奨されていません。

エアパージがもたらす影響について、ダイキンエアコンの販売工事店である株式会社協和空調は、以下のように説明しています。

エアパージとは、室外機に格納されている冷媒ガスを流すことによって、配管内部の空気を外に押し出すことです。
冷媒ガスが減ってしまったり、配管内の空気が完全に除去されずに残り、トラブルの原因となる場合がございます。

出典:kyowaair.co.jp

エアパージによる不十分な真空処理を防ぐために、真空引きを業者に依頼する場合には、「真空ポンプを使った真空引きをするか」を必ず確認してください。

②真空ポンプは電動のものを使っているか?

真空ポンプには、電動式のものと、手動式のものがあります。

しかし、手動の真空ポンプでは、エアコンの内部を完全に真空乾燥状態にすることはできない場合があります。
手動の真空ポンプは、電動のものに比べて馬力が小さく、真空度を高めることができないからです。
そのため、手動の真空ポンプで真空引きを行うと、エアコンの内部に水分が残り、エアコン本来の性能を発揮することができなくなります。

エアコン取付業者に真空引きを依頼する時には、電動の真空ポンプを使っている業者を選ぶことをおすすめします。

以上がエアコン取り付け業者に真空引きを依頼する時に確認すべきポイントです。
これからエアコン取付業者を探す方は、ぜひ参考にしてください。

エアコン取付工事の真空引きをDIYで行う方法

自分で真空引きを行う方法

それではここからは、エアコン取付工事の真空引きをDIYで行う方法をご説明していきます。
エアコン取付業者に依頼せずに、自分で真空引きを行う方はぜひご活用ください。

DIYの真空引きに必要な機材

エアコンの真空引きをDIYで行う場合には、以下の3つの機材が必要です。

<エアコン真空引きのDIYに必要な機材>

  • 真空ポンプ
  • ゲージマニホールド
  • チャージングホース

上記3つの機材は、エアコン取付工事を始める前に必ず全て用意してください。
それでは、エアコンの真空引きの手順をご説明していきます。

エアコン取付工事の真空引きをDIY で行う手順

エアコンの真空引きは、室外機の配管接続が終了したタイミングで行います。

なお、エアコンの真空引きの方法は、エアコンの機種や使用する機材によって異なる場合があります。
実際に真空引きを行なう場合には、必ず取扱説明書とエアコンの作業指示書をよく読んで、作業を行ってください。

①サービスポートにチャージバルブを取り付ける

チャージバルブが接続されたサービスポート

サービスポートとは、室外機の右手側面にある、配管を接続する箇所のことをいいます。
まずはそのサービスポートにチャージングホースの先端であるチャージバルブを接続してください。

②チャージングホースのバルブを開く

チャージングホースの管の部分には、バルブが付いています。
バルブを開いて、ホース内で空気が循環できるようしてください。

③サービスポートに接続したチャージバルブのツマミを開く

先ほど室外機に接続したチャージバルブには、開栓のツマミが取り付けられています。
ツマミを開いて、室外機と真空ポンプの通気ができる状態にしましょう。

④真空ポンプの電源を入れる

ここまでが完了したら、いよいよ真空引きを開始します。
真空ポンプのスイッチをオンにしてください。

⑤ゲージマニホールドの目盛りが-0.1MPaになるのを確認する

-0.1MPaの目盛を指すゲージマニホールド

ゲージマニホールドには2つの目盛りがついています。
その両方の針が-0.1MPaを指すことを確認して、15~20分程度真空ポンプを動かしてください。
この時に針が-0.1MPaを指さない場合は、空気が漏れている可能性があります。

⑥真空ポンプのバルブを締めて5~10分放置する

チャージングホースには、真空ポンプ側にもバルブがついています。
このバルブを締めて更に5~10分間放置して、ゲージマニホールドの針が-0.1MPaを保つかどうか確認してください。

ここまでで真空引き作業は完了です。
問題がなければチャージングバルブのツマミを締めて、真空ポンプを室外機から取り外し、エアコンの取付工事を再開してください。

動画で見るエアコンの真空引きの方法

今回の真空引きを動画にまとめました。
エアコンの取り付け工事で、真空引きを行う方法を知るための参考にしてください。

エアコン真空引きポンプをレンタルする方法と料金

先ほどご紹介したとおり、エアコンの真空引きには真空ポンプ・ゲージマニホールド・チャージングホースの3つの機材が必要です。
これらの機材は、ネット通販サイトなどで1,000円~の料金でレンタル・購入することが可能です。

真空ポンプ、ゲージマニホールド、チャージングホースをレンタル・購入できるサイトを下記にまとめました。
真空引きを自分で行う方はぜひご活用ください。

通販サイトレンタル料金
ヤフオク1,000円~
便利屋 Beta2,500円~
アイテック2,900円~

※本文中の料金はすべて2017年6月14日時点のネット価格を記載しております。

まとめ

ここまでエアコン取付工事における真空引きについてご説明してきました。
真空引きはエアコン取付工事の中でも、非常に大切な作業の一つです。

この記事でご紹介した内容をまとめると以下の通りです。

  • 真空引きをしないと、エアコンが故障する可能性がある
  • 真空引きを自分で行うと、エアコン工事費用は安くなる

これからエアコン取り付け工事を行う方は、真空引きを正しい方法で適切に行って、エアコンを快適に使いましょう。

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