壁紙やクロスを張り替えるときには、照明器具やコンセント、カーテンレールなど外せるものはすべて外してから作業を行います。
「それなら、エアコンも取り外さないと、クロス張替えの出来栄えが悪くなるのでは?」と不安になる方も多いのではないでしょうか?
壁紙は失敗なくきれいに張り替えたいものです。
今回は、壁紙を張り替える際のエアコンの扱いや、注意点について見ていきます。
クロスの張替え時にエアコンの取り付け取り外しはするの?
壁のクロスを張替える際、必ずしも部屋のエアコンを取り外す必要はありません。
取り付けてあるエアコンはそのままで、エアコンと壁の隙間にクロスを押し込むような形で張替えをすることが可能です。
ただし、部屋の天井といった、エアコンが直接関わらない部分にまで及ぶ張替えや、広範囲の張替え、クロスの種類によっては、エアコンの室内機を一度取り外す必要が出てくる場合もあります。
その際は、エアコンの取り外し費用と取り付け費用がそれぞれ別途必要となります。
料金の目安は、取り外しが約6,600円~13,200円(税込)、取り付けが約13,750円~(税込)です。
クロスの張替え作業は自分で行うこともできますが、脚立を使った高所作業になるので、DIYに慣れていない方だと、施工が難しいこともあります。
作業ができそうにない、わからないことがある、といった場合は無理をせず、クロス張替えの専門業者へ相談しましょう。
壁紙やクロスのリフォーム時のエアコンにまつわるトラブル事例と対処法
先ほどクロスの張替えは、エアコンを外さなくてもできることをご説明しました。
しかし、壁紙をリフォームする際は、部屋の内装とエアコンの買い替え時期について気をつけなくてはなりません。
なぜなら、その点をよく考慮しなかったために、トラブルに至る場合もあるからです。
ここからは、All Aboutに掲載されたトラブルの実例をご紹介します。
壁紙リフォームの際、壁にエアコンが取り付けられていたが、いったん取り外して張替えるとなると、「エアコンの脱着費用」として20,000円掛かると言われた。
15年ほど前の機種だったが、まだ使えそうだったので、壁に取り付けたまま、周辺だけを張替えることにした。しかし、その2年後にエアコンが故障。もう古い上に修理費も掛かるので、買い換えることにしたのだが、最新機種は小型化していて、交換すると前の壁紙が見えてしまう。
結局、交換後に部分補修を行ったのだが、前の壁紙は既に廃番で予備もなく、似たような色を探して使ったため、エアコンの周囲がツギハギのようになってしまった。またそのために内装業者に来てもらう必要があったため、補修費用に12,000円ほど掛かった。
一般的に、部屋の壁紙を張替える目安の時期は、おおよそ築15~20年、エアコンは約10年で買い替える必要があるといわれています。
この事例のように、壁紙の張替えやエアコンの買い替えのタイミングを考慮しないでいると、継ぎ接ぎのクロスを張ってしまい、追加費用をかけて修繕する可能性も出てきてしまいます。
そうならないためにも、部屋のクロスを張替える際は、今使っているエアコンの使用年数を確認し、10年に差し掛かるエアコンは買い替えの検討をお勧めします。
耐用年数が近づいているエアコンは、不調が見られる時期でもあります。
そのまま使い続けて故障のたびに修理費用をかけるよりも、新機に買い替えたほうがお得だからです。
また、クロスの張替えをエアコンの買い替えと同時におこなうことで、余分な追加費用をかけることなく、壁紙の柄を統一することができます。
エアコンの買い替えの予定がない方は、張替え工事前に業者に対し、今後取り付けるエアコンのサイズが変わっても違和感のない施工をするように依頼するとよいでしょう。
費用の確保も念頭に入れておきましょう。
信頼できる施工業者に相談できる状態をつくっておくと、より安心です。
まとめ
いかがでしたか。
部屋のクロスを張り替える際に、必ずしも取り付けているエアコンを取り外す必要がないことがわかりました。
クロスの張り替えは、エアコンの買い替えと併せて検討するのがおすすめです。
買い替えと張り替えを同時に行えば、追加費用もかからず、統一された壁紙のきれいなインテリアにすることができるからです。
快適に暮らすために、部屋の壁紙の張り替えは、内装やエアコンの設置も含めた長期的な目線で検討しましょう。